そこで現場の男性介護士の声を交えながら、男性が介護士として働くメリット・デメリットをご紹介します。
こんな方におすすめ
- 男性で、介護士に興味がある方
- 将来が不安で、資格を取得して安定した職場に就きたい男性の方
- キャリアアップして上を目指したい方
- 転職に興味がある方
以上の方にわかりやすくご説明します。
この記事を読んでいただくと、
- 実際に働いている男性介護士の声がわかるので、よりリアルに男性介護士について理解できる
- 働くということ以外のメリットもわかるので、意外な面を知ることができる
では詳しくご紹介していきます。
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男性介護士の割合は?平均年収はどうなの?
介護職で勤めている男性の割合
厚生労働省の発表によると、施設などに勤めている介護職員(正規職員)の男女の割合は、男性 33.9%、女性66.1%です。
つまり、介護職員のうち約3分の1は男性。決して男性の介護職員が珍しいというわけではありません。
とわいえ、介護職という概念なので、介護士だけに絞ると、もう少し男性の割合が減ります。
介護職で勤めている男性の給料はどうなの?平均年収は?
職種 | 年齢 | 勤続年数 | 平均年収 | |
---|---|---|---|---|
男性 | 理学療法士 | 31.8歳 | 5.3年 | 406.96万円 |
介護士 | 40.1歳 | 6年 | 352.59万円 | |
ケアマネージャー | 43.9歳 | 8.6年 | 421.77万円 | |
女性 | 理学療法士 | 31.8歳 | 5.3年 | 396.96万円 |
介護士 | 48.6歳 | 7.8年 | 328.12万円 | |
ケアマネージャー | 50.6歳 | 9年 | 372.91万円 |
引用:平成30年賃金構造基本統計調査
どの職種でも、基本的に男性の方が給与は高い傾向にあることがわかります。
ただし、これらはあくまで平均であり、施設や働き方、勤続年数によっても給与は異なるので、一参考にしてください!
平均になりますので、介護士は夜勤をやるかで、給料に大きく差が出てきますので、夜勤を多く行っている方は、平均年収よりも大幅に給料UPします!
とわいえ、介護士よりも理学療法士やケアマネジャーのが給料が高いの現実です。
資格を取るまでに介護士資格よりも時間がかかる職業なので、やや給料が高いです。
理学療法士について詳しく知りたい方は【将来に悩む方向け】現役認定理学療法士が伝える最短で理学療法士になれる方法をご覧ください!
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参考【将来に悩む方向け】現役認定理学療法士が伝える最短で理学療法士になれる方法
ケアマネジャーについて詳しく知りたい方は【資格を取得したい方必見】ケアマネジャー(介護支援専門員)ってどんな仕事する人?をご覧ください!
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参考【資格を取得したい方必見】ケアマネジャー(介護支援専門員)ってどんな仕事する人?
【口コミ情報】男性が介護士として働く3つのメリットは?
実際に介助を行う介護士としての男性介護士が働くメリットや転職するメリットを紹介します。
男性介護士だからできること!身体面でサポートできる
利用者様の中には、自力で起き上がったり立ったりすることができない方もいます。
そういった方には介助を行い、移乗を行うのですが、力が入らない人間を支えるのは非常に大変です。
例えば…
硬くて重たい棒を持ち上げるのと、タコみたいにダラダラの重たいものを持ち上げるのどちらのが持ち上げれそうですか?
- ⇒重たい棒なら、手を支点に頑張れば持ち上げれそうですよね?
- ⇒ダラダラの重たいものを持ち上げるには、全身を使って包み込むように持たないと難しいですよね?
利用者様が小柄な方であればそこまで大変ではありませんが、大柄な方だと60kgを超える方もいるので介助者にも大きな負担がかかります。
女性介護士にとってはかなりの負担となるので、数名で移乗介助を行うように決めている施設も多いのが現実です。
そんなときに、男性介護士がいると力仕事を安心して任せることができるので、頼りにされやすいです。
現場の介護士の声
体格も決して男性の中では良いほうではないですが、小柄な女性スタッフよりは力があるので、頼られることも多いです。
これは、男性介護士ならではなので、患者様からだけでなく、スタッフからも信頼されるので、やりがいを大変感じられますよ!
特に重度の障がいがある方がいる病院や特別養護老人ホームでは活躍の場が多いです!
特養について知りたい方は【メリット・デメリット】介護士は特養と老健どっちのが働きやすい?向いている人は?をご覧ください!
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活躍していれば昇給もしやすいですし、利用者様からの感謝の言葉も沢山頂けるので、モチベーションも高まります!
誰かに必要とされていると感じることができるのは、大きなメリットかと思います。
女性が多い職業だから異性との出会いが多い!結婚することも可能?
人によるとは思いますが、介護職は沢山の女性と知り合うことができます。
介護職は基本的に女性の方が多いのが現実ですよね!
女性の就業が特に多いデイサービスを筆頭に、他の施設でも6割以上は女性であることが殆どです。
その為、普通の企業で働くよりも女性と関わることが多い上、介護職はチームプレーなので親密になりやすいといったメリットがあります。
男性が頼りにされることもあり、自然と仲良しになっていく方も多いです。
男性にしかできない役割が介護職にはあるので、肩身が狭いといったことも少なく仕事に取り組むことができるかと思います。
男性にしかできない仕事(重介助のサポートなど)⇒頼りにされ、実績も残せる⇒キャリアアップできる(給料UP)
上記のように男性介護士の仕事上のメリットだけでなく、もしかしたらプライベートも充実できるかも!?
どうしても男性介護士が必要な時が多い!
現場の介護士の声
セクハラに近いことを患者様に言われて困ることも多々…
20代女性
年を重ねても、男性は男性なので、中にはセクハラに近いこともあります。そんな時は男性スタッフがいると助かるけどね…
患者様によっては女性職員へセクハラが酷かったり、女性職員による介助を拒否する場合もあります。
例えば…
男性患者様の移乗を女性介護士が行った際に、普段は少しの介助でできるのに、“できない”と言って、全介助を求めてお尻を掴む方も中にはいます。
そういった事態を防ぐためにも、介助する場合は可能な限り同性での介助を心がけている施設も多いです。
このような理由から割合の少ない男性介護士は重宝されることが多いです。
【口コミ情報】男性介護士が感じる困ること!3つのデメリットとは?
男性ならではのデメリットもありますが、介護士という職自体のデメリットの方が多いです。
その中でも男性がデメリットに感じやすい点を紹介していきます。
身体的に辛くなりやすい(疲労がたまりやすい)
介護士は重労働なお仕事になります。
長く介護の仕事を続けていくと、介助での負担が蓄積されて疲労感がたまりやすいです。
特に移乗介助のときに負担がかかる腰痛や、座っている時間が少ないので足に痛みがでやすいです。
現場の介護士の声
重介助の方が多いと腰痛が…
30代男性
重介助の方の車いすへの移乗などを頻繁に行っていると、さすが腰が痛い時があります。
移乗を上手にやれれば、腰痛も軽減するので、まだまだ勉強しないとね!
男性は体格のある患者様を任されることも多いので、身体を悪くしないように日頃から気を付けていく必要があります。
腰が痛くなる前に日頃からストレッチや筋トレをしたり、移乗技術のスキルアップをすることで防ぎやすくなりますので、ご安心ください!
介護士に自分が向いているか知りたい方は【向いている人の3つのポイント】無資格でも最短で介護士になるには?資格は必要?をご覧ください!
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また、シフト制や夜勤も行うので、生活は不規則になってしまいます。
特に夜勤をやると生活リズムはバラバラになってしまうので、健康面でのセルフケアは長く業界で働くのであれば必須です。
連休が少ないことがある
基本的に介護の仕事はシフト制なので休みが不規則です。
月によっては単発休みばかり続いて、連休が無い月も出てきます。
職場によっては、祝日関係なしの職場もあるので、休みは少ないこともあります。
特にゴールデンウィークや正月など、他の方が休みのときでも働かなければならないので、家族や友人と予定を合わせづらいデメリットがあります。
また、施設によっては夏・冬休みが設定されてたり、希望の日に休める希望休制度が実施されていたりもするので休みが全くない訳ではないです。
正月の出勤では、臨時で手当てがでる場所もあるので、お金を稼ぎたい方には嬉しいですね!
男性介護士の介助を拒否される方もいる
女性の介助を拒否する利用者様がいるように、男性介助を拒否する利用者様もいます。
女性の患者様の方で
- 男の人に裸を見られるのが嫌
- 男の人に触られたくない
といった理由です。
拒否がある際には女性の職員と交代すれば問題ありません。
中には女性利用者様で男性職員に対してセクハラ行為をしてくる方もいるので、そういった場合にも女性職員と交代するようにしましょう。
男性介護士の将来性はどうなの?転職はあり?
男性の介護士は増加傾向
今では、介護の現場で働く男性は決して珍しくなくなりつつあります。
むしろ想像より多かったと感じる方も多いのではないでしょうか。
さらに最近は、介護の重要性が注目されるにつれて男性の介護職員の需要が高まり、増加しています。
高齢化がますます進んでいくにもかかわらず、介護の仕事に携わる人材が不足している現状です。
その数少ない介護士の中の男性介護士は、今後より一層需要が高まると予想されます!
需要が高まるってことは、どこの職場に言っても嬉しい人材になります!
そして、頼りにされて実績も自然にできるようになり、キャリアアップへの道をたどりやすいかと思います!
国が待遇改善のため積極的に活動している
介護の仕事は、他の仕事と比べて待遇が良くないと言われています。
しかし、高齢化が進む日本にとって、介護職はなくてはならない仕事です。
安定した介護サービスを提供していくために、介護業界の人材確保は重要な課題のひとつになっております。
近年、介護の現場で働く人たちが安心して長く働き続けることができるよう、国が待遇改善に向けて積極的に動いています。
例えば
- 2019年10月から、要件を満たした経験・技能のある職員を対象に処遇改善を行うよう予算を投じる。
- 従業員の処遇を改善した介護サービス事業所は、加算により介護報酬を多く得られる。
など、介護現場の仕組みも整えているのです。
今後も待遇改善が進められていく予定であり、介護職員を取り巻く環境はますます良くなっていくと期待されています。
介護士は国としては、大切な人材であり、その中でも男性介護士はより重要視されております。
今後、より介護に注目されていき、給料面なども報酬サポートなどもあり得ると思います。
そのため、今転職に興味がある方や介護士の資格を取得しようか迷っている方は、よい選択肢だと私は思います!
まとめ
男性介護士の3つのメリット
- 男性だからできる身体的サポートができるので、頼られる
- 女性スタッフが多いので、交流関係も良いかも
- 女性スタッフへのセクハラ対応は男性スタッフが対応しやすいので、サポートできる
3つのデメリット
- 疲労感がたまりやすい
- 連休がないこともある
- 男性介護士を拒否する患者様もいる
大柄な体格ではない私でも頼りにされることが嬉しい
20代男性