そこで私の体験談を交えて男性育児休業についてご紹介します。
こんな方におすすめ
- これから育児休業を取得しようか迷っている方
- 男性理学療法士が育児休業で感じたメリット・デメリットを知りたい方
- 育児休業のお金事情を知りたい方
以上の方にわかりやすくご説明します。
この記事を読んでいただくことで、
- 男性育児休業の実際の黒い部分や良かった点などがわかります
- 男性理学療法士が育児休業を取得することで、職場での環境がどうだったのかなど参考になります
では詳しくご紹介していきます。
Sponsored Links
育児休業制度とは?
子が1歳(一定の場合は、最長で2歳)に達するまで(父母ともに育児休業を取得する場合は、子が1歳2か月に達するまでの間の1年間<パパ・ママ育休プラス>)、申出により育児休業の取得が可能です。 <パパ休暇>また、産後8週間以内の期間に育児休業を取得した場合は、特別な事情がなくても申出により再度の育児休業取得が可能です。
ただし、この育児休業については妊娠出産をするすべての労働者が対象となっているものではなく、ある一定の条件に適合している必要があります。
その条件とは次のとおりです。
- 原則として1歳に満たない子供を養育する男女労働者
- 同一の事業主に引き続き1年以上継続して雇用されている
- 子供が1歳6ヶ月になる日の前日までに労働契約(更新される場合は更新後の契約)の期間が満了することが明らかでないこと
上記のように正規労働者ではない非正規労働者であっても、条件次第では育児休業を受ける権利を得ることができます。
ココに注意
ただし、日々雇い入れられる労働者、および労使協定で定められた一定の労働者については、育児休業の対象とすることができませんので注意しましょう。
男性の育児休業の制度とは?
まだまだ、育児休業というと女性の方のイメージが強いかと思います。
ここ数年で少しずつ取得率は上昇しておりますが、まだ10%未満が現状です。
ちなみに、女性の育児休業の取得率は約80%を超えております。
女性と比較すると、まだまだ日本では、
- 男性が育児休業を取得する必要がない!
- 取得できる状況ではない!
などの風潮が目立ちます。
とわいえ、2019年度の男性の育休取得率が7.48%で過去最高になっております!
実際に、前職場では、上司の方から、
と声をかけられたこともあります。
パパ休暇とは?
まずは、パパ休暇という育児休業制度!
出産後8週間以内の父親の育児休業取得ができる
配偶者の出産後8週間以内に、育児休業を取得した場合には、特例として育児休業を再度取得できます。
※8週間以内に1回目の育休が終了することが条件
通常、育児休業の取得は原則1回までですが、子の出生後、父親が8週間以内に育児休業を取得した場合には、特別な事情がなくても、再度、育児休業が取得できる制度です。
パパ休暇の条件
- 子の出生後8週間以内に育児休業を取得していること
- 子の出生後8週間以内に育児休業が終了していること
パパママ休暇とは?
もう一つ男性の育児休業のパターンがあります。
あまり聞いたことがない方も多いかと思いますが、パパママ休暇制度!
これは、ママさんの仕事環境をサポートできる育児休業です。
父母ともに育児休業を取得する場合の育児休業取得可能期間の延長が可能(1歳2ヶ月まで)
父母ともに育児休業を取得する場合、子が1歳2か月に達するまでの間に、1年まで休業することが可能です。
「パパ・ママ育休プラス」は、両親がともに育児休業をする場合に、以下の要件を満たした場合には、育児休業の対象となる子の年齢が、1歳2か月にまで延長される制度です。
条件
- 配偶者が子が1歳に達するまでに育児休業を取得していること
- 本人の育児休業開始予定日が、子の1歳の誕生日以前であること
- 本人の育児休業開始予定日は、配偶者がしている育児休業の初日以降であること
例えば…
ママさんは、子供が1歳になったら、職場は復帰されます。ポイント
配偶者が専業主婦(夫)でも取得可能
配偶者が専業主婦(夫)である場合等、常態として子を養育することができる労働者からの育児休業取得の申出を事業主が拒むことはできません。
育児休業給付金とは?総額の何割支給されるの?
育児休業給付とは?
育児休業給付は、1歳または1歳2ヶ月(支給対象期間の延長に該当する場合は1歳6ヶ月)未満の子供を養育するための育児休業を取得した被保険者に対して、休業開始前の2年間に賃金支払基礎日数11日以上ある完全月が12ヶ月以上あれば、受給資格の確認を受けることができるというものです。
そのうえで、育児休業期間中に支給される「育児休業給付金」が支給されます。
<「育児休業給付金」を受給する条件>
受給資格としては、次の要件を満たす必要があります。
- 育児休業期間中1ヶ月ごとに、休業開始前の1ヶ月あたりの賃金の8割以上の賃金が支払われていないこと
- 就業している日数が支給単位期間ごとに10日(これを超える場合は就業している時間が80時間)以下であること
総額の何割支給されるの?
育児休業期間中、賃金が支払われないなど一定の要件を満たす場合には、「育児休業給付金」が支給され、休業開始時賃金の67%(休業開始から6か月経過後は50%)が支給されます。
育児休業給付金は非課税のため、所得税はかかりません(翌年度の住民税算定額にも含まれません)。
また、育児休業中の社会保険料は、労使ともに免除されます。給与所得が無ければ、雇用保険料も生じません。
その結果、手取り賃金で比べると休業前の最大約8割となります。
例:総額30万の給料だった場合
育児休業給付金として休業期間中の1ヶ月あたり30万円の67%相当額である、20万1千円が支給されることになります。
ちなみに、育児休業の開始から6ヶ月経過後は50%になるため、15万円が育児休業給付金として支給されます(支給日数が30日であるとき)。
ココがポイント
総額なので、交通費も含まれております!
2ヶ月後に支給されるので、ご注意ください。
67%支給から80%支給になるかも?
育休給付金の給付率を80%に引き上げることを政府が検討しているという情報があります。
たとえば、給料が月30万円の場合、67%の額は20万1000円です。これが80%になると24万円になるので、1か月あたり4万円近く増えることになります。
給料の80%と言えば、所得税・住民税及び社会保険料を差し引いた手取り額と同水準になります。
育休給付金には税金がかかりませんし、育休中は社会保険料も免除されますから、給付金が減ることはありません。
給付率が80%になるのは育休開始から6か月間です。
男性の一番気にしているお金事情を解消するためにも、80%いや100%支給になってくれると取得する方も増えるかと思いますので、改訂してほしいですね!
【体験談】男性理学療法士が育児休暇を取得する3つのメリット・デメリットとは?
3つのメリット
- 子供との時間が増える
- 奥さんのサポートができる
- 趣味、副業の時間が作れる
以上の3つがメリットだと思います。
子供との時間が増える
今まで、帰宅時間が遅く、一人でご飯を食べて、
休みも土日休みではないので、
お昼前から公園で一緒に遊ぶことができたり、一緒にごはんを食べたりと共にする時間ができたので、新鮮な気持ちになります!
奥さんのサポートができる
日頃ママさんたちは、子供のペースに追われながら、家事なども行っております。
例えば
- 上の子の保育園の送り迎え
- 子供との遊びをパパさんが率先する
- 家事もできることを手伝う
などパパさんが、できることを率先することで、ママさんのゆとり時間ができるようになります。
出来なかった家事もこれを機に少しでもできるようになると、今後ママさんも助かるので良いタイミングかと思います!
パパママ休暇制度を使用しますと、1歳までが、1歳2ヶ月まで延長することができます。
ママさんは1歳になったときに職場復帰して、1歳2ヶ月までパパさんが子供の育児を行うことができます。
ママさんが仕事復帰した場合
- 上の子の保育園の送り迎え
- 下の子(1歳児)の育児
- 夕食の手伝い
などママさんをサポートすることができます。
この男性の育児休業を機に、ママさんのありがたみがわかるかと思います。
趣味、副業の時間が作れる
育児が慣れてくると、時間がかかっていたことも短時間で可能になります。
その結果、空いた時間を有効に活用することができるようになります。
ポイント
新たなに自宅でできる趣味や副業をやってみるなど、チャレンジする時間ができるので、パパさんも有意義な時間を過ごすことができます。
私の場合、副業を進展させることにチャレンジしてみました!
理学療法士だけでは、今後収入が不安な方も多いかと思います。
そんな方は、育児休業の空き時間をうまく使って副業にチャレンジしてみることをおすすめします!
また、医療系の資格を取得するために勉強することもおすすめです。
こちらもCHECK
-
【将来に悩む方向け】現役認定理学療法士が伝える最短で理学療法士になれる方法
続きを見る
こちらもCHECK
-
【資格を取得したい方必見】ケアマネジャー(介護支援専門員)ってどんな仕事する人?
続きを見る
3つのデメリット
- 収入が減ってしまう
- 職場復帰時が大変(システムの変化)
- 不意に不安を感じることがある
以上の3つがデメリットに感じたことです。
収入が減ってしまう
最も大きなデメリットは、やはり収入が減額してしまうことですよね。
ポイント
フル出勤時と比べて約7割程度になってしまいますが、この減額を受け入れれるかどうかが、一番のポイントだと思います。
育児休業は欠勤扱いになり、もちろん給料は発生しません!
また、欠勤扱いなので、ボーナスなども響く職場も多いかと思います。
実際、職場上では、欠勤扱いになってしまいますが、働いていないのに約7割の収入が入ると考えるとメリットのが高いかと思います。
働いていないのに、家庭での時間をゆっくり過ごすことができ、副業や勉強などの時間もうまく作れるかと思いますので、有意義に時間を使いながら収入を得ることができるのです。
育児休業はお金事情よりも有効に使えば、大変便利な制度だと思います。
職場復帰時が大変(システムの変化など)
どうしても、短期間or長期間職場を離れてしまうので、患者様の状況や職場内のシステムなどを新たに覚える必要があります。
職場復帰をすると、理学療法士は担当患者様を振り分けいただきます。
どうしても人手不足なことが多いため、いきなり約10名ほど担当になることもあります。
いきなり、すべての患者様を把握することは大変ですよね。
また、職場内のシステムも日々変化していきます。
電子カルテのシステムや、マニュアルなど変更した点をチェックする必要があります。
リハビリスタッフや他部署のスタッフに迷惑にならないように、数日間かけて覚えていく作業が大変です。
不意に不安を感じることがある
今まで長期にお休みを頂くことがなかったので、不意に不安に感じることがあります。
子供がお昼寝をして、一人で休憩しているときに、精神的に不安になることがあるかと思います。
お金事情や職場に迷惑をかけていないかなど、考え出すときりがありません。
考えすぎても、ネガティブな思考にしかならないので、いかに時間を有効に使って、職場復帰するべきかを考えることが大切です。
ポイント
職場で役に立つ勉強や副業などの勉強など前向きにチャレンジすることをおすすめします!
続きを見る
参考【知って得する情報】介護保険の申請の流れは?認定調査の質問内容をご紹介
まとめ
男性の育児休業には3つのパターン
- 女性と同じ、1歳まで:育児休業
- 出生~8週間までと1歳までに2回取得できる:パパ休暇
- ママさんと一緒に育児休業することで1歳2ヶ月まで延長できる:パパママ休暇制度
育児休業給付金のお金事情
- 6ヶ月まで総額の67%支給
- 6ヶ月以降は、50%支給
(今後80%や100%支給になる可能性もあります)
男性理学療法士の育児休業のメリット・デメリット
3つのメリット
- 子供との時間が増える
- 奥さんのサポートができる
- 趣味、副業の時間が作れる
3つのデメリット
- 収入が減ってしまう
- 職場復帰時が大変(システムの変化)
- 不意に不安を感じることがある
子供もママさんも快適に過ごすためにも、男性の育児休業はおすすめです!
また、パパさんもこれを機に新たなな資格取得や副業などにチャレンジすることもできるので、時間を有意義に過ごしましょう!
以上ケアコトでした。